今回は、トラベルコースの授業から抜粋してご紹介したいと思います。
まずは、「コモディティ」から
コモディティとは、経済価値の同質化を意味し、差別化が困難(個性がない)状況を示す言葉です。結果として、価格競争に陥ることも少なくありません。「おんなじだったら、安い方がいいよね」ってことです。
そんな、「価格競争から、脱するためにどーする?」って考えるのが、「脱コモディティ」です。
脱コモディティの方法の一つとして、「体験価値マーケティング(4E)」があります。
4Eとは、
①Entertaiment(娯楽性)
②Esthetic(美的要素)フォトジェニック
③Escape(非日常)
④Education(教育的要素)
以上4つの要素を体験型商品の中に盛り込むことによって、コモディティから脱することができるという考え方です。
これから砥部町を舞台として、着地型の観光商品を開発します。
その切り口として、上述4Eを意識して企画しますよ。
特に、フォトジェニックって今どきの価値観ですよね。
インスタ映えする場面とか、対象物をプログラムに盛り込むこと。
そんなところも、意識しながら、考えないといけませんね。
おまけ
脱コモディティは、とんがった商品を開発することだと言えます。
それと同様に、社会や企業から求められる人材も、
とんがった(オンリーワンな)人だと言えるのではないでしょうか。
どうしてでしょう。
高度成長期の我が国は、先進国に習いながら、より効率的にモノを生産して経済成長してきたわけですが、先進国の仲間入りをして成熟期になると、効率だけでは成長できません。
とかく、イノベーションの時代だと言われますが、過去の成功事例や習慣にとらわれず、新しい発想やアイディアをもって、チャレンジすることが求められています。
さて、とんがった人になるための、具体的な方法についてです。
「1万時間の法則」ってのがあります。
何かに1万時間没頭する。
そうすれば、何か、とんがったことができるはず。
更に、それを複数つくること。
とんがったものが3つもあれば、かなりのとんがり具合でしょう。
・例えば、高校の部活。
1万時間没頭すれば、チームビルディングを経験的に習得できるかもしれません。
・そして、進学後の専門領域。
1万時間没頭すれば、卓越した専門性が身につくかもしれません。
・更に、就職。
1万時間没頭すれば、専門性にビジネススキルがオンできるでしょう。
ちなみに、1万時間は、毎日10時間やれば、3年弱。
仕事のタームで1日8時間だとすると、5年程度になります。
さて、学生諸君、何が、どれだけ、とんがっただろうか。
とんがった頂点が高ければ高いほど、すそ野が広がり、できる領域も広がっていきます。一つひとつ、積み上げていきましょう。